こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、今年はウルトラマンがやって来た!「特撮のDNA-ウルトラマン Genealogy」です。
■特撮のDNA
日本が世界の誇る「特撮」映像作品をテーマにした展覧会「特撮のDNA」。
これまで、ゴジラやガメラをテーマに開催されて、累計13万人以上を動員しました。
2020年の「特撮のDNA」は、世代を超えて愛されるこの特撮ヒーローが主役です。
「ウルトラマン」。円谷プロダクションが生み出した国民的特撮ヒーローです。
テーマ名は「ウルトラマン Genealogy」。
「Genealogy」(ジニオロジー)とは「系譜」の意。昭和~平成~令和と時を超えて愛されるシリーズの系譜から、注目の作品群が結集しています。
きっと、あなたがハマった、あなたが観た、あなたの知ってる「ウルトラマン」がいるはず…。
今日は、「特撮のDNA-ウルトラマン Genealogy」をレポートします。
会期:2020年9月5日(土)~10月18日(日)
営業時間:(土日祝)10時~19時 (平日)12時~20時 ※最終入場は閉場30分前まで
会場:東京ドームシティGallery AaMo 東京都文京区後楽1-3-61
入場料:(一般)2,000円 (小人)1,000円(6~17歳以下) (一般ペア)3,800円
■ウルトラマン~ウルトラマンエース
「特撮のDNA-ウルトラマン Genealogy」。
魅惑の円谷ワールドへさっそく踏み入れましょう。
入場するとすぐ、歴代ウルトラマンがずらりと並んでお出迎え。
初代ウルトラマン(1966年)から最新のウルトラマンZ(2020年)まで、数えたらその数25体。あなたはいくつ知ってるでしょうか?
知っていても知らなくても、やっぱりウルトラマンは世代を超えたヒーロー。
特に少年たちは必ず、どれかのウルトラマンにハマったはず…。さっそく展示コーナーを見ていきましょう。
まずは、初代「ウルトラマン」(1966-67年)。
♪胸につけてるマークは流星 自慢のジェットで敵を撃つ♪
カラータイマーにスペシウム光線、シュワッチ!ヒーロー・ウルトラマンの始まり…。胸アツです。
展示されているのは、ハヤタ隊員の隊長服やカラータイマー。
ウルトラマンのマスク(Bタイプ、Cタイプ)、ザラブ星人が化けたにせウルトラマンも。
続いて、「ウルトラセブン」(1967-68年)。
♪セブンセブンセブン… はるかな星がふるさとだ♪
ちなみに、3番目の「セブン」が尾崎紀世彦さんであることは、ウルトラマン・ファンなら知ってるトリビアです。
展示コーナーも懐かしいものばかり。
マスクはもちろん、飛行シーン用3尺モデル、必殺技アイスラッガー…。ウルトラアイもありましたよ。
次は、「帰ってきたウルトラマン」(1971-72年)。
♪帰ってきたぞ 帰ってきたぞ ウルトラマン♪
当初は初代ウルトラマンが帰ってくるという設定だったために「帰ってきたウルトラマン」とネーミングされました。
展示コーナーには、初代ウルトラマンを彷彿させるマスク、MAT隊員の制服・ヘルメットなどが展示されています。
そして、「ウルトラマンA(エース)」(1972-73年)。
ウルトラマンA(エース)の最大の売りは、北斗星司と南夕子の男女合体変身。
いち早くダイバーシティととり入れた設定ですね。途中で夕子は降板しましたが、さすがは円谷プロ!チャレンジングです。
展示コーナーは、そのエースのマスクと、本作で初登場のウルトラの父。
さらには、北斗の隊員服やヘルメット、北斗と夕子のウルトラリングも…。これはたまらない。
■ウルトラマンタロウ~ウルトラマン80
まだまだ行きます、「ウルトラマンタロウ」(1973-74年)。
♪タロウ、タロウ、タロウ、ウルトラマンタロウ♪
皆さん、知ってますか?ウルトラマンタロウに変身する東光太郎を演じたのが、名優・篠田三郎さんであることを…。当時はそんな大物になるとは予想だにしていませんでした。
展示コーナーは、タロウのマスや登場するショット用の右手、ウルトラの父と母、さらには少年時代のタロウのマスクも。
井口昭彦氏によるタロウのデザイン稿もあります。これは貴重です…。
ちょっと趣の異なるフォルムの「ウルトラマンレオ」(1974-75年)。
このウルトラマンレオは、これまでのウルトラ兄弟のようにM78星雲の出身ではなく、獅子座L77星雲の生まれ。
ストーリーもちょい大人向け(?)。企画書には「骨肉相食む人間ドラマ」という方針が記されていました。
展示コーナーには、レオはもちろん、弟・アストラやキングのマスク、さらにはレオの胸像がありました。
胸像は、わずかに残されたスーツを保存するため、マネキンを芯にスーツを補強して胸像化したものです。
そして、「ウルトラマン80」(1980-81年)。
1975年のウルトラマンレオから5年の月日を経て、ウルトラマンが復活。
それが80年代の新たなウルトラマン、「ウルトラマン80」です。
展示コーナーには、マスクはもちろん、主人公・矢的が入隊するUGMの隊員服、怪獣グロブスクへの攻撃の際に用いらられた80の発泡スチロールで作られたモデルも。
ちなみに、主人公・矢的猛は、俳優・長谷川初範さんが演じました。
以上が昭和ウルトラマンです。
元少年だったおじさんたちは、いずれかのウルトラマンで心わき立ったのではないでしょうか。
展示会場には、他にも平成ウルトラマン、令和ウルトラマンが展示されています。
やっぱり、日本の特撮‐TOKUSATSU-はすばらいしい…。イマジネーションが無限大に広がりますね。
「特撮のDNA」、次代に受け継いでいきたいですね。
ありがとう、特撮のDNA! ありがとう、ウルトラマン!