こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、映画「シン・ゴジラ」の破壊の足跡を辿る旅、聖地巡礼ならぬ「シン・ゴジラ爆地巡礼」第4弾、蒲田を破壊し品川に向かう破壊の大行進です。
蒲田上陸
未曽有の事態に戸惑う官邸。
大河内総理は、緊急記者会見で「上陸はない」と明言しますが、その最中に、巨大不明生物は蒲田に上陸します。
カメラレンズの前に映し出されたのは、阿鼻叫喚の巷と化した蒲田駅前…。
「キャー」「早く逃げて」「うわーっ」。
パニック状態で逃げ惑う人々…。その後ろから迫り来る異形の巨大不明生物。
新聞記者がつぶやきます。「なんで…、さっき上陸はあり得ないって…」。
巨大不明生物は、蒲田の街を壊滅させると、大森そして品川へ、東京都心に破壊の矛先を向けたのでした…。
蒲田上陸までの足取り
蒲田上陸までの足取りを映像から推測すると、呑川新橋を破壊した巨大不明生物は、そのまま呑川を遡上。
京急蒲田駅付近を通過。おそらくこの辺りを粉砕しました。
さらに遡上して、あやめ橋付近で上陸したものと推察されます。その先には、多くの人で賑わう蒲田東口商店街がありました。
蒲田東口商店街
圧倒的な破壊の力を見せつけるゴジラ第2形態、通称「蒲田くん」。
その陸上における最初の犠牲となった場所が蒲田東口商店街です。
逃げ惑う多数の人々。破壊される街並み。その緊迫のシーンに誰もが息を飲んだのではないでしょうか。
このシーンの撮影のために、多数の一般のエキストラが使われました。
このときにエキストラに配られた文書が、SNS等で「蒲田文書」と呼ばれ、ファンの間で熱く語り継がれています。
「撮影に参加されるボランティアスタッフの皆さまへ」から始まる文書には、「巨大不明生物に襲われて逃げ惑う市井の人々」役の心得がびっしりと書き込まれています。
その内容は、作品への愛とリアリティへのこだわりがいっぱい。
「自分が巨大不明生物に遭遇したらどうするか?を考え、きっと自分ならこうするという芝居をしてください」、「恐怖映画などでよく見かけるような、大声で大げさに逃げ惑う芝居ではなく、皆さまお一方お一方にしかできないお芝居をしてください」などと訴えています。
最後に、次の熱い一文で「蒲田文書」は完結しています。
「1ミリでも質の高い映画にするために、何十年、何百年単位で語りつがれる映画にするために、皆様のお力をお貸しください。是非とも、よろしくお願い申し上げます」
あの緊迫のシーンは、こうした思いに奮起したエキストラによってつくられていたのですね。納得です。
ゴジラ北上
蒲田を蹂躙したゴジラは、その後、北に進路を向け、都心部へ侵攻をはじめます。
一瞬、上空から映し出されるシーンに鹿嶋神社らしき境内が映っていることから、ゴジラは池上通りを北上したものと推察されます。
この鹿嶋神社は、大森駅から徒歩8分ほどにある、「しながわ百景」にも選ばれる由緒ある神社です。
この前を、ゴジラは、身体をゆっさゆっさと揺さぶりながら北上していきます。
もちろん、目の前の自動車や構築物はすべて破壊されます。
時速13キロの破壊の行進は、いよいよ品川へ…。
そして目の前に高層ビル群が迫ってきたとき、ゴジラの姿に異変が…。な、何が起きるの?
つづく。
(京急蒲田駅近く観光情報センターに飾られていたゴジラ)