こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「ガメラ アキバ上陸! powered by 特撮のDNA」です。
■ガメラ アキバ上陸!
ガメラが、東京・秋葉原にやって来ました…。
今年(2020年)は「大怪獣ガメラ」(1965年11月27日公開)から55年。ガメラ生誕55周年を記念し、展示・物販イベント「ガメラ アキバ上陸! powered by 特撮のDNA」が、秋葉原で開催されています。
会期:2020年11月27日(金)~12月26日(土) ※水・日曜定休
営業時間:12:00~20:00
会場:DUB GALLERY AKIHABARA(千代田区神田佐久間町1-14 第二東ビル2階216号室)
入場料:1,000円(特製クリアファイル付き) ※小学生以下入場無料
思えば、2020年のはじまりは「特撮のDNA」ガメラ展でした。
その後怪獣ならぬ新型コロナに襲われて、波乱の1年となりましたが、やっぱり締めは本家本元の怪獣でしょう。
はじまりも終わりも「ガメラ」。終わり良ければ総て良し。
アキバに上陸したガメラ展に、さっそく行ってみましょう!
■ガメラ 大怪獣空中決戦
秋葉原駅からほど近い、古いビルの2階にある穴場のようなギャラリー。
階段を上って行くと、扉近くにガメラのパネル、入口に本企画のPR動画が流れ、そこが「ガメラ アキバ上陸!」展の会場であることが分かりました。
会場は、「第二東ビル2階216号室」というビルの一画。
決して広くない(≒狭い)室内に、生誕55周年を迎えたガメラの世界がぎっしり凝縮されていました。
展示されているのは、平成ガメラ3部作が中心。
展示数は少ないですが、ケースに隔たれることなく、展示物を間近に見ることができるのが魅力です。
小型レギオンもイリス幼体もすぐ目の前で体感できて、なんか平成ガメラの世界に入り込んだかのようです…。
まずは、平成ガメラが最初にスクリーンに登場した「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995年)。
リアリティを追求して、怪獣映画のイメージを一新した名作。今観ても、その魅力は色褪せません。
この作品でガメラの前に立ちはだかるのは、鳥獣ギャオス。
会場には、東京タワーで営巣するギャオスや翼を羽ばたいて飛行するギャオスが展示されていました。
さらにファンに嬉しいのは、この作品で特技監督に抜擢された樋口真嗣さんが使った台本やイメージスケッチ。
樋口さんは後に「シン・ゴジラ」を生むことになる名匠。これは胸アツです…。
■小型レギオンに幼体イリス
続いて、平成ガメラ第2作「ガメラ2 レギオン襲来」(1996年)。
コーナー中心に陣取るのが、実物大の小型レギオン。こわい…。作中で、こいつらに襲われる札幌交通局の職員が持っていた懐中電灯も展示されています。こういう小ネタもうれしい。
もちろん、ガメラの展示もあります。
咆哮が聴こえてきそうな頭部の造形に、空飛ぶガメラ。頼むぞ、ガメラ!レギオンから日本を守ってくれ!
さらに、この作品でも樋口真嗣さんの台本やイメージスケッチが展示されています。
イメージスケッチでは、通称「炭化ガメラ」やレギオンに向かって飛来するガメラなどの名シーンがスケッチされています。再び胸アツに…。
そして、平成ガメラ3部作完結編「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」(1999年)。
キャッチコピーは「私はガメラを許さない」。ガメラの戦いに巻き込まれて両親を失った少女が、その憎しみから怪獣イリスを生み出します。
なんと、その生まれたばかりの幼体イリスが展示されていました。
これは「特撮のDNA」展では展示されていなかったもの。可愛いのか気色悪いのか、受け止め方は人それぞれでしょう。
ただ、ガメラを憎む少女・綺奈にとっては大切な分身。やがてイリスは、綺奈を繭に取り込んで巨大な怪獣に成長していくのです…。
ここでも、樋口監督の使用台本やイメージスケッチが展示されています。
さらに、樋口さんから金子修介さん(監督)と伊藤和典さん(脚本)に宛てたメールと、前田正宏さんと共同でデザインしたイリスのスケッチも…。三たび、胸アツです。
会場内には、さらに胸アツの樋口真嗣さんのスケッチがありました。
「おめでとうございます。」と名付けられたこの作品は、平成ガメラ25周年を祝して樋口さんが描き下ろしたもの。
ギャオスを踏み付け、レギオンに掴みかかり、イリスに裏拳を喰らわすガメラ!最高です。
いやぁ、やっぱりいいですねー、ガメラ。
展示会場は狭小ですが、すぐ近くで体感できる展示物は当時のにおいまで再現してるよう…。
ガメラ生誕55周年、おめでとうございます。そして、令和ガメラをぜひ爆誕させてください!
ありがとう、ガメラ! ありがとう、「ガメラ アキバ上陸!」!