「ゴジラ対ヘドラ」!公害怪獣ヘドラ爆誕…怪獣王ゴジラ危うし!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、映画ゴジラシリーズ11作目、「ゴジラ対ヘドラ」(1971年)をとり上げます。

「ゴジラ対ヘドラ」!

公害怪獣ヘドラ爆誕…怪獣王ゴジラ危うし!

作品概要

作品名:ゴジラ対ヘドラ
公開日:1971年7月24日
分数:85分
動員数:174万人
出演者:山内明/柴本俊夫/川瀬裕之/吉田義夫/麻里圭子/木村俊恵 他
製作:田中友幸
監督:坂野義光
脚本:馬淵薫/坂野義光
音楽:真鍋理一郎
特殊技術:中野昭慶

※東宝公式サイトより

ゴジラ対ヘドラ(Prime Video)

あらすじ

工場から吐き出される排煙、排水、そしてヘドロ…。
それらを吸い込んで成長する怪獣が出現。その名も「ヘドラ」

ヘドラは次々とタンカーを襲い、巨大化していきます。
そして街に上陸すると、硫酸ミストを噴射して人々を死に追いやります。

さらに被害が広がることを懸念する矢野博士は、ヘドラの生態を研究し殲滅作戦を起案します。
一方、同じく上陸したゴジラは、ヘドラと熾烈な戦いを繰り広げます。

やがて迎える最終決戦…。
果たして、矢野博士の作戦は成功するのか。ゴジラはヘドラを倒すことができるのか…

レビュー

公開は、工業化による高度成長が続く1971年。
その陰で社会問題化していた「公害」をテーマにとり上げた問題作です。

作品の中で、小学生の作文が挿入されます。

げんばく すいばく しのはいはうみへ
どくがす へどろ みんなみんな うみへすてる おしっこも
ゴジラがみたら おこらないかな おこるだろうな

原水爆を問題提起したゴジラ第1作を想起させる、社会派作品。
他にも、主題歌「帰せ!太陽を」や時折挿入されるアニメーションなど、社会派のメッセージがたっぷりです。

なお、公開に先立つ1970年に、「特撮の神様」円谷英二氏が死去。
怪獣ブームも終焉して、東宝特撮の現場は大変厳しい状態であったと言います。

そんな中、プロデューサー田中友幸氏の「ゴジラ映画を存続させたい」という思いから企画を断行。
低予算ながらさまざまな工夫を施し、ファンの間でカルト的な人気を誇る本作品をつくり上げました。

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見どころ

それでは、そんな映画「ゴジラ対ヘドラ」。個人的な見どころを紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご注意ください。

1.公害怪獣ヘドラ

モンスター史に残る奇怪な怪獣…。
それが本作に登場する公害怪獣ヘドラです。

ヘドロからできたという奇抜な設定で、その姿かたちはグロテスクそのもの…
その攻撃の仕方もえげつない。有毒の硫酸ミストを噴射して街を壊滅します。
これを浴びた人間が、あっという間に骨になるという衝撃映像も…。

水中形態から、上陸形態、飛行形態など、数段階にわたって変態するのも特徴。
専門家いわく、「怖ろしい成長ぶりです。まったく予測がつきません」。

特に終盤の、巨大化した2足歩行形態は圧巻のキモさ。
口からヘドロを吐くわ、目から怪光線を出すわの強烈な攻撃で、怪獣王ゴジラを苦しめました。

ヘドラ フィギュア

2.空飛ぶゴジラ

この映画のクライマックスにして、ゴジラ映画史に残る名(迷?)場面。
それが、空を飛ぶゴジラです。

物語終盤、ヘドラが飛行形態となって逃げ去るシーンがあります。
この事態にゴジラがとった作戦が、自ら吐く放射熱線を動力に、空を飛んで追いかけるという荒技でした。

撮影現場でも賛否両論あったという「空飛ぶゴジラ」。
それが見れるのは、ゴジラ映画の中では本作のみ。ヘドラに負けない衝撃を与えました。

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今日の1枚

それでは、そんな名シーンを伝える、ふゆき画伯(?)の「今日の1枚」
公害怪獣ヘドラ、2足歩行形態を描きました。

本作で圧倒的な存在感を示したヘドラ
カルト的な人気を呼び、著名人を含め多くのヘドラファンを生みました。俳優の瑛太さんは熱烈なヘドラ愛を公言していますね。

人間のあくなき経済成長の欲望が生んだと言える公害怪獣ヘドラ
その猛毒攻撃は、ゴジラと、そして人類を窮地に貶めました。

ありがとう、ゴジラ対ヘドラ!

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