もっと「特撮のDNA」 ウルトラマンはまだまだ続きます!

こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。

今日の夢中は、前回に続き「特撮のDNA-ウルトラマン Genealogy」。もうちょっとウルトラマンの世界を見ていきましょう。

■特撮のDNA

日本が世界の誇る「特撮」映像作品をテーマにした展覧会「特撮のDNA」
2020年の主役は、円谷プロが生み出した国民的ヒーロー「ウルトラマン」!
「ウルトラマン Genealogy(系譜)」をテーマとして、歴代ウルトラマンの貴重な造形物やメカ、資料を展示しています。

前回すでに、その胸アツな展示をたっぷりと紹介しましたが、まだまだ注目の展示はあります。
今日は、もうちょっとウルトラマンの世界を見ていきましょう。

まずは前回紹介できなかった展示のハイライト。会場の真ん中にずらりと並ぶ歴代ウルトラマン
「光の国」をイメージしたライティングで輝きます。元ボーイズの胸がわき立ちます。

他にも等身大(人間大?)フィギュアが展示してあります。
怪獣ブースカミラーマンなどの懐かしの特撮ヒーロー…。特に、「ウルトラQ」のガラモンとケムール人はファンにはたまらないでしょう…。

さらに、円谷プロの「ウルトラマンカレンダー」などを手掛けた画家・梶田達二さんの作品コーナー
懐かしいタッチ、懐かしい怪獣たち…。この画展だけでも人を呼べるんじゃないかしら。

■平成ウルトラマン

前回の夢中図書館「The 特撮館」では初代ウルトラマンからウルトラマン80まで、昭和のウルトラ・シリーズを紹介しましたが、もちろんウルトラマン・シリーズは平成も続きます

平成最初のウルトラマンは、「ウルトラマンG(グレート)」(英題:ULTRAMAN:towards the futre)でした。
なんと、円谷プロがオーストラリアで製作した作品。全13話で、日本ではオリジナルビデオで展開されました。
日本版の主演は京本政樹さん。「グレート」の日本名も同氏によります。グレートですね!

続いて、「ウルトラマンパワード」(英題:ULTRAMAN The Ultimate Hero)。
こちらは、メイド・イン・USA!登場するウルトラマンや怪獣は、初代「ウルトラマン」をハリウッドでリメイクしたものです。夢のコラボですね!
もう一つ夢のコラボが…。前田真宏さんの初期デザインが展示されていました。

そして、ついに日本に帰ってきたウルトラマン。ウルトラマン生誕30周年記念として制作された「ウルトラマンティガ」(1996-97年)です。
主演は、V6の長野博さん。同僚の女性隊員役に、初代ウルトラマンのハヤタ隊員を演じた黒部進さんの実娘・吉本多香美さんが起用されました。

「ウルトラマンティガ」の続編として制作されたのが「ウルトラマンダイナ」(1997-98年)。
主演は、つるの剛士さん。つるのさんのキャラもあって、明るく楽しい娯楽性の高い作品となり、子供たちから人気を集めました。

次は、「ウルトラマンガイア」(1988-89年)。ウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナと合わせて「平成ウルトラ3部作」と言われます。
主役のウルトラマンガイアとライバル的存在のウルトラマンアグルの、2人のウルトラマンが登場。最初は対立する両者でしたが、次第に邂逅していくドラマも描かれました。

そして、ウルトラマン最後の展示は、「ウルトラマンマックス」(2005-06年)。
ウルトラセブンを彷彿させるフォルム…。モロボシ・ダン役の森次晃嗣さんもゲスト出演しています。ちなみに初代ハヤタ隊員役の黒部進さんはレギュラー出演。
さらに、バルタン星人やゼットン、レッドキングも登場します。「原点回帰」をうたった作品ならでは。オールドファンもうれしいですね。


■シン・ウルトラマン

さらに嬉しい展示が…。
「シン・ウルトラマン」2021年公開予定の映画です。

企画・脚本は庵野秀明さん、監督は樋口真嗣さん。「シン・ゴジラ」の最強タッグがウルトラマンを描きます。
これは楽しみ過ぎる…。

会場には、庵野秀明さんからのメッセージが寄せられていました。

『シン・ウルトラマン』の「ウルトラマン」について
2019/12/11

成田亨氏が描いた「真実と正義と美の化身」を観た瞬間に感じた「この美しさを何とか映像に出来ないか」という想いが、今作のデザインコンセプトの原点でした。

我々が「ウルトラマン」というエポックな作品を今一度現代で描く際に、ウルトラマン自身の姿をどう描くのか。
その問題の答えは、自ずと決まっていました。
それは、成田亨氏が目指した本来の姿を描く。現在のCGでしか描けない、成田氏が望んでいたテイストの再現を目指す事です。
世界観を現代に再構築する事は挑戦出来てもあの姿を改める必要を感じ得ず、成田亨・佐々木明両氏の創作したオリジナルへの回帰しか、我々の求めるデザインコンセプトを見出せませんでした。

その為にーーー

「真実と正義と美の化身」と成田氏が当時から後年にかけて描いていた様々なウルトラマンのイメージを踏襲し融合し再構成させた新たな体表のライン。
成田氏が監修した、佐々木明氏制作によるマスク。
成田氏が望んだ、古谷敏氏の体系データをベースとした体躯。
成田氏が望まなかった、眼の部分に覗き穴を入れない。
成田氏が望まなかった、スーツ着脱用ファスナーに伴う背鰭を付けない。
そして、成田氏が望まなかった、カラータイマーを付けない。

と、いう作業を行った結果が今回のデザインです。
ウルトラマンの美しさに、少しでも近づきたいという願いから生まれた姿です。

この思いがわずかでも顧客の皆様に伝わる事が出来れば、幸いです。

企画・脚本 庵野秀明

(特撮のDNA展示より)

その成田亨さんが描いたウルトラマン「真実と正義と美の化身」
それを基につくられた「シン・ウルトラマン」の第1号雛形と第2号雛形が、展示されていました。

庵野秀明さんや樋口真嗣さんら製作陣のほか、キャストとして発表されているのは、斎藤工さん長澤まさみさん有岡大貴さん西島秀俊さんら…。
もう楽しみでしょうがありません。2021年、どんなウルトラマンがやって来るのでしょうか…。

ウルトラマンは、まだまだ続きます。光の国から僕らのために、再びウルトラマンがやって来る!シュワッチ!

ありがとう、ウルトラマン! ありがとう、特撮のDNA!

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