こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。
今日の夢中は、映画ゴジラシリーズ9作目、「怪獣総進撃」（1968年）をとり上げます。
「怪獣総進撃」！
地球侵略は許さない！
11怪獣オールスター戦
作品概要
作品名：怪獣総進撃
公開日：1968年8月1日
分数：88分
動員数：258万人
出演者：久保明／小林夕岐子／愛京子／佐原健二／土屋嘉男 他
製作：田中友幸
監督：本多猪四郎
脚本：馬淵薫／本多猪四郎
音楽：伊福部昭
特技監修：円谷英二
特技監督：有川貞昌
※東宝公式サイトより
あらすじ
ときは20世紀末。
人類の脅威だったゴジラたち10頭の怪獣は、小笠原の怪獣ランドに集められ、管理・監視されていました。
しかし、その怪獣ランドが何者かに襲われ、怪獣たちが姿を消します。
やがて世界中の都市に現れる怪獣たち。
モスクワにラドン、北京にモスラ、ロンドンにマンダ、パリにバラゴン、ニューヨークにゴジラ…。
月ロケットSY-3号の艦長・山辺は急遽地球に戻り、怪獣ランドに向かうと、そこに地球外生命体・キラアク星人が現れました。
怪獣たちを操っているのは、このキラアク星人…。彼らの狙いは地球侵略でした。
そしてついに、怪獣たちが東京へ襲撃を開始します。
廃墟と化す東京…。それでも、山辺らはゴジラらを奪還するために決死の作戦に出ます。
果たして、人類はゴジラら地球怪獣を取り戻すことができるのか。
さらに、キラアク星人は地球制圧のために宇宙怪獣キングギドラを地球に差し向けます。
そして始まる、ゴジラら地球怪獣とキングギドラの激闘。果たして、戦いの行方は…？
レビュー
怪獣総進撃。シリーズ9作目、公開は1968年です。
この1968年は、戦後アメリカの占領下にあった小笠原諸島が日本に返還された年。
ストーリーは、この小笠原に怪獣ランドが建造され、怪獣たちが集められてるという設定でした。
怪獣たちが外に出ないような仕掛けが施され、コントロールセンターでこれら怪獣の動きを監視しています。
これって、どこかで見たような…。映画「ジュラシックパーク」の25年前の構想です。
その怪獣ランドにいるのは、ゴジラら10頭の地球怪獣たち。
これに宇宙怪獣キングギドラが加わり、総勢11頭の怪獣が登場します。
登場怪獣の数は昭和ゴジラ作品で最多。2004年に「ゴジラ FINAL WARS」が公開されるまでシリーズ最多を誇りました。
なお、本作品は、企画段階では「怪獣忠臣蔵」という仮題が付けられていました。
だから、敵役の地球外生命体が「吉良」と「悪」で、「キラアク星人」なんですね…。
見どころ
それでは、そんな映画「怪獣総進撃」。個人的な見どころを紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご注意ください。
１．月面の死闘
怪獣たちを操るキラアク星人が秘密基地を構える月面。
そこに山辺らが月ロケットSY-3号で奇襲を仕掛けます。迎え撃つキラアクも用意周到で…。
月面で、地球の未来をかけた白熱の戦いが繰り広げられます。
見せ場は、山辺らがキラアクの電波装置を破壊しようとするシーン。
レーザー照射を仕掛けますが、過負荷によりコードが燃え出します。このままでは帰還できなくなる…。
そのときに山辺が言います。「帰ることなんて考えるな！スイッチを入れろ！」。
カッコいいですね…。本作では、このシーンを含めて山辺とSY-3号が大活躍します。
終盤でも見せ場があります。この辺の人間の活躍をしっかりと描き切るのも、ゴジラシリーズの魅力ですね。
２．怪獣大集合
山辺らの活躍もいいんですが、やっぱりこの映画の最大の見どころは怪獣たちの戦い。
総勢11頭もの怪獣が登場します。
ゴジラやラドンらが世界の都市を襲撃するシーンは、ついに世界進出かと胸アツになります。
最終決戦の場面では、富士山麓・青木ヶ原の地に、その怪獣たちが続々と集結します。
富士山をバックに臨戦の構えを見せる地球怪獣たち。そしてそこに飛来する宇宙怪獣キングギドラ…。
もう、特撮ファンにはたまりません…。
これ、声出しOKの応援上映でやったら大いに盛り上がりそう。今なら、オンライン上映してチャットかな…。
個人的には、2作目以来13年ぶりの登場となったアンギラスの活躍に沸きました。強力な牙で咬みつき、キングギドラを大いに苦しめました。
今日の1枚
それでは、そんな名シーンを伝える、ふゆき画伯（？）の「今日の1枚」。
「地球総進撃」に登場する11頭の怪獣たちを描きました。
いやぁ、見るからに錚々たる面子ですね…。
皆さん、ぜんぶ分かりますか？もしかしたら、画伯の絵が稚拙すぎて分かりにくい怪獣もいるかもしれませんね…。
登場する11怪獣の顔ぶれはこちら。
上段左から、マンダ、バラゴン、ラドン。
中段左から、モスラ（幼虫）、キングギドラ、ゴジラ、ミニラ。
下段左から、ゴロザウルス、アンギラス、バラン、クモンガ。
怪獣ファンにはたまらない、オールスター怪獣揃い踏みの作品、「怪獣総進撃」でした。
ありがとう、怪獣総進撃！ ありがとう、11怪獣たち！
