こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、映画ゴジラシリーズ23作目、「ゴジラ2000 ミレニアム」(1999年)をとり上げます。
「ゴジラ2000 ミレニアム」
怪獣王ゴジラ復活!破壊の行進再び…
作品概要
作品名:ゴジラ2000 ミレニアム
公開日:1999年12月11日
分数:106分
動員数:200万人
出演者:村田雄浩/阿部寛/西田尚美/佐野史郎/鈴木麻由 他
製作:富山省吾
監督:大河原孝夫
脚本:柏原寛司/三村渉
音楽:服部隆之
特殊技術:鈴木健二
※東宝公式サイトより
あらすじ
ゴジラが還ってきた…。
北海道根室を襲う激しい揺れ。上陸したゴジラは街を踏みつぶし去っていきました…。
一方、日本海溝で未知のエネルギーを帯びた岩塊が発見されます。
岩塊は海中から自力で浮上。内部に地球外生命体の存在が指摘されます。
岩塊はやがて巨大な円盤状の物体となり、ゴジラ細胞を吸収。宇宙怪獣オルガに変態します。
そして始まる、ゴジラとオルガの決戦。果たして対決の行方は?地球の運命はいかに?
レビュー
「ゴジラ2000 ミレニアム」(1999年12月公開)。
映画ゴジラシリーズ、通算23作目。昭和ゴジラ、平成ゴジラに続く、第3期ゴジラシリーズの1作目です。
第3期ゴジラシリーズは、通称「ミレニアムシリーズ」と呼ばれています。
平成ゴジラシリーズの後に公開された米ハリウッド版「GODZILLA」(1998年)は、これまで慣れ親しんだゴジラとまるで別物の生物でした。
「あれはゴジラじゃない…」。そんな日本ファンの反応を見た東宝は、即座に日本版ゴジラの再開に動きます。
そこで、本家本元のゴジラとして製作されたのが本作です。
ゴジラシリーズ最終作と銘打たれた前作から、わずか4年での復活となりました。
ただ、ハリウッド版「GODZILLA」の迫力ある映像も影響したのか、これまでの着ぐるみ中心の特撮から、CGも積極的に使ったミレニアムスタイルに進化しました。
さらに迫力を増したゴジラ、ミレニアムシリーズ。本作から「ゴジラ FINAL WARS」(2004年)まで6作品、続くことになるのです。
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見どころ
それでは、そんな映画「ゴジラ2000 ミレニアム」。個人的な見どころを紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご注意ください。
1.ミレニアムゴジラ
ミレニアムシリーズのゴジラは、その姿かたちも迫力あるものに変わりました。
なんと言っても最大の特徴は、巨大で鋭利な背びれ。デザインは炎をイメージしたのだとか。
熱線を放射するときは、この鋭利な背びれがまさに炎のごとく発色します。
さらに表情も凶悪になりました。口が大きく裂けて、より爬虫類に近い造形となっています。
体の色は黒に近い濃い緑色。本作は夜の場面が多いので違いが分かりにくいのですが、以前「特撮のDNA」で着ぐるみを見たとき、色の違いに驚きました。
本作でゴジラは、北海道根室に姿を現すと発電所を襲撃、次に茨城県東海村の原発を狙います。
「人間の作りだすエネルギーを憎んでいるのか」。主人公の篠田はそのように推測しました。
さらに最終決戦では、東京新宿に上陸。
ネオン輝く街に熱線を放射。破壊の限りを尽くしました…。
2.宇宙怪獣オルガ
ミレニアムシリーズ最初の敵となったのが宇宙怪獣オルガです。
6千万から7千万年前に宇宙から飛来した生命体が、日本の科学者の海底調査によって覚醒。
最初は岩塊、UFO形態、やがて触手を持つ半透明の形態となりましたが、ゴジラの細胞を取り込んで変態。凶暴な怪獣形態となりました。
このオルガ、そもそもが高度な知能を持つ宇宙人なので厄介です。
新宿のシティタワーからコンピューターをハッキングするとゴジラに関する情報を収集。
ゴジラの持つ自己再生細胞「オルガナイザーG1」を取り込んで、最強の生物になろうとします。
最後は顎を大きく広げてゴジラを呑み込もうとしますが、そのときゴジラの身体が赤く発光して…。
この戦いについては、ゴジラ化に執着するオルガの攻撃を逆手にとったものと解釈されています。
さすがは、怪獣王ゴジラ…。ミレニアムシリーズでも、ゴジラ無双ぶりは変わりませんね。
今日の1枚
それでは、そんな名シーンを伝える、ふゆき画伯(?)の「今日の1枚」。
鋭利な背びれを持つ新型ゴジラ、「MILLENIUM GODZILLA」(ミレニアムゴジラ)を描きました。
祝!ゴジラシリーズ再開。
ハリウッド版ゴジラを見て唖然とした日本のゴジラファンも、このミレニアムゴジラの登場で留飲を下げました。
過度に強調された鋭利な背びれも、日本版ゴジラの特徴を強くアピールしたものかもしれません。
さあ、ここから6作品、ミレニアムシリーズが続きます。
夢中図書館「The 特撮館」でも次々に紹介していきますので、お楽しみに。
ありがとう、ゴジラ2000ミレニアム! ありがとう、ミレニアムゴジラ!