こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、映画ゴジラシリーズ4作目、「モスラ対ゴジラ」(1964年)をとり上げます。
モスラ登場「モスラ対ゴジラ」!
東宝2大怪獣、夢の対決
作品概要
作品名:モスラ対ゴジラ
公開日:1964年4月29日
分数:88分
動員数:720万人
出演者:宝田明/星由里子/ザ・ピーナッツ/小泉博/藤木悠 他
製作:田中友幸
監督:本多猪四郎
脚本:関沢新一
音楽:伊福部昭
特技監督:円谷英二
※東宝公式サイトより
あらすじ
静之浦の海岸に漂着した巨大な卵。
それは、南海のインファント島の守り神・モスラの卵でした。
島からやって来た小美人は返還を求めますが、漁師から卵を買い取った悪徳興行師は応じません。
それどころか小美人をも捕えようとします。
やがて、倉田浜干拓地の地底からゴジラが出現。
ゴジラは四日市と名古屋を蹂躙し、巨大な卵に引き付けられるように海岸へ…。
ゴジラを止められるのはモスラしかいない…。
新聞記者の酒井らはインファント島に向かいます。そこには成虫モスラがいました。
やがて始まるゴジラとモスラの壮絶な決戦。
余命間もないモスラはゴジラに決死の攻撃を仕掛けますが…。
果たして巨大な卵の行方は…。小美人の願いは、そして人類の願いは届くのか…。
レビュー
前作の「キングコング対ゴジラ」の大ヒットを受けて、東宝は怪獣の対決ものの作品をつくるようになっていきます。
この第4作「モスラ対ゴジラ」で、ゴジラと対決するのはモスラです。
モスラはゴジラと並ぶ東宝が生んだスター怪獣。すでに1961年、単独の怪獣映画「モスラ」を公開しています。
東宝は、怪獣映画10周年を記念した作品に、このモスラをゴジラの相手役に指名。2大怪獣の夢の対決が実現しました。
このモスラと切っても切れない存在が、双子の妖精・小美人です。
本作でも、「モスラ」と同様、双子の女性歌手ザ・ピーナッツが演じました。
彼女たちの身長設定は30㎝。
撮影では、彼女たちが小さく見えるように、ラージサイズの机や椅子などのセットが用意されました。
怪獣のシーンでは街のミニチュアセット、小美人のシーンではラージセット。
本作品でも円谷英二さんの特撮アイデアが存分に発揮されています。
見どころ
それでは、そんな映画「モスラ対ゴジラ」。個人的な見どころを紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご注意ください。
1.インファント島
モスラが棲むのが、架空の島・インファント島。
酒井らがこの島を訪れるシーンが見どころの一つです。
猛威をふるうゴジラを止めるためにモスラの力を借りたい…。
はじめは島民から拒まれますが、酒井らの必死の説得が、島の守護神・モスラの心を動かします。
そして誰もが知っているあのフレーズ。
「モスラ~ヤッ♪ モスラ~♪」。
小美人が奏でる美しいコーラスに、モスラは最後の力をふり絞ります。
実は、モスラは余命幾ばくもない状態。
小美人は、モスラが再びここに戻ってくることはないだろうと告げるのでした…。
2.母モスラ対ゴジラ
そして、ゴジラが卵を破壊しようとしたその矢先に、モスラがやって来ます。
羽根をはばたき、強風でゴジラを攻撃。さらにゴジラの尻尾を掴んで、卵から引き離します。これは母の愛でしょうか…。
モスラは最後の攻撃、毒鱗粉を噴出、ゴジラをあと一歩まで追い詰めます。
しかし、そこでゴジラの放った放射熱線がモスラを直撃…。
羽根を焼かれて地上に墜落するモスラ…。
卵をかばうように力尽きるシーンは胸が詰まります。
3.幼虫モスラ対ゴジラ
母モスラが命がけで守った卵。
そこから誕生したのは双子の幼虫モスラでした。
彼らは、母の仇を討つべく凶暴なゴジラに立ち向かいます。
この幼虫モスラの大地を這う姿がキモ可愛い。
クネクネクネクネ…。結構リアルなのは驚き。どうやって動かしたんだろう…。
そんなキモ可愛い幼虫モスラが、糸を吐き出しゴジラの動きを封じます。
一方のゴジラも、放射熱線を吐き出して反撃します。
そして、白熱の戦いはついに決着をむかえます。
モスラ対ゴジラ。2大怪獣の夢の対決、その戦いの行方は…?
今日の1枚
それでは、そんな名シーンを伝える、ふゆき画伯(?)の「今日の1枚」。
怒りの母モスラと狂暴ゴジラ、歌う小美人を描きました。クネクネ幼虫モスラも。
本作でゴジラシリーズに参戦するモスラ。
これからゴジラの大切なパートナーになっていくんですよねぇ…。
その幕開けは壮絶な戦いでした。
モスラ対ゴジラ。ぜひ小美人の歌声にも癒されてください。
ありがとう、モスラ対ゴジラ! ありがとう、小美人!