こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、「特撮のDNA」。今年は大怪獣ガメラがやって来た!
特撮のDNA
怪獣好き男子&女子にはたまらないイベント「特撮のDNA」。
昨年のイベントは、ゴジラ来襲で大いに盛り上がりました…。
そして迎えた2019-2020シーズンの「特撮のDNA」。
今年やって来たのは、大怪獣ガメラでした!
サブタイトルは「平成ガメラの衝撃と奇想の大映特撮」です。
懐かしいなぁ、平成ガメラ…。
ギャオスにレギオン、イリス…。一時期ハマりました。
でも今映画を思い出そうとすると、ストーリーがうろ覚えだったりします…。
これはマズい。「特撮のDNA」展に入場する前に、映画「平成ガメラ」のストーリーを振り返りましょう。
ガメラ 大怪獣空中決戦
「平成ガメラ」がスクリーンに初登場したのは平成7年(1995年)。
「ガメラ 大怪獣空中決戦」でした。
あらすじはこんな感じです。
"最後の希望・ガメラ、時の揺りかごに託す。災いの影・ギャオスと共に目覚めん。"
海上保安庁の米森らが見つけた古代の石板に刻まれた碑文。ときを同じくして、怪獣が現れます。
九州・五島列島の島民を食らい尽くして、福岡に飛来する怪鳥「ギャオス」。
短期間で巨大に成長し、さらにエサとなる人間を求めて東京に向かいます。
そのギャオスを追いかけるかのように福岡、さらには東京に上陸する大怪獣「ガメラ」。
戦いの舞台は、福岡ドームから東京タワー、ラストの石油コンビナートへ…。
ガメラを追う米森、ギャオス根絶を願う鳥類学者の長峰、勾玉を通じてガメラとシンクロする少女・浅黄。
ギャオスの攻撃により瀕死のガメラに、彼らの願いは届くのか…。
あらすじを見てわかる通り、平成ガメラは、昭和のガメラシリーズとは一線を画しています。
あえてリアリティを追求した作風が特徴的で、そこには昭和で描かれた「子供の味方」ガメラの姿はありません。
今回あらためて、この設定や自衛隊が活躍するシーンを見て、「シン・ゴジラ」の世界観に近いものを感じました。
25年経って観ても興奮は色褪せません。「シン・ゴジラ」が好きな人はきっと好きになる作品です。
展示コーナー
そんな傑作映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」。
「特撮のDNA」入口を入ると、目の前にその展示コーナーが広がっていました。
来ました、ガメラ!
新時代のガメラは、リアリティを追求して凶暴な風貌になっています。
そして、ギャオス!
これは東京タワーで営巣しているシーンでしょう…。
この平成ガメラと平成ギャオスの基となったイメージデザインも展示されています。
手掛けたのは前田真宏氏。ひゃーっ…。「シン・ゴジラ」のイメージデザインを担当したのも前田さんです。
さらに、「ガメラ 大怪獣空中決戦」で特技監督を務めているのが樋口真嗣氏。
言わずと知れた、「シン・ゴジラ」の監督・特技監督を務めている名匠です。
その樋口氏のイメージスケッチも展示されています。
当時、大映は若干28歳の樋口氏を特技監督に抜擢。
樋口さんは、予算の制約がある中で、細部まで徹底的に作り込んだミニチュアと屋外撮影の敢行で、歴史に残る特技シーンを生み出しました。
これはたまりません…。
あのシーン、このシーン、映画の名場面を思い起こします。そして、この「特撮のDNA」展ではじめて知ることもたくさんあります。
「特撮のDNA」は、その奥にまだ展示が続いています。
そうなんです。平成ガメラは、これで終わりではありません。通称「G2」、「G3」と呼ばれる続編が作られています。
さらなる「平成ガメラ」の世界は、また次回に…。
ありがとう、特撮のDNA! ありがとう、平成ガメラ!