こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、映画ゴジラシリーズ15作目、「メカゴジラの逆襲」(1975年)をとり上げます。
「メカゴジラの逆襲」
メカゴジラ復活!ゴジラとの対決再び…
作品概要
作品名:メカゴジラの逆襲
公開日:1975年3月15日
分数:83分
動員数:97万人
出演者:佐々木勝彦/藍とも子/大門正明/内田勝正/麻里とも恵 他
製作:田中友幸
監督:本多猪四郎
脚本:高山由紀子
音楽:伊福部昭
特技監督:中野昭慶
※東宝公式サイトより
あらすじ
メカゴジラの残骸を探索する潜水艦が行方不明に…。
最後の通信に残されていたのは、「恐龍」という言葉でした。
海洋学者の一ノ瀬は、その謎を追って、15年前に「恐龍」の研究に励んでいた真船博士のところに向かいます。
彼は、そこで真船博士の娘・桂と出会います。互いに惹かれ合う2人でしたが、実は桂は、ブラックホール第3惑星人に改造されたサイボーグなのでした…。
ブラックホール第3惑星人は、人類を憎む真船博士を巧みに操り、「恐龍」チタノザウルスを手中に入れます。
さらに、桂に作動装置を組み込んで、メカゴジラを復活させたのでした…。
やがて両獣は横須賀に上陸、街を徹底的に破壊します。
そこにゴジラが出現。メカゴジラ・チタノザウルス対ゴジラ、地球をかけた決戦が始まりました…。
果たして、ゴジラはメカゴジラを倒すことができるのか。
人類は宇宙人から地球を守ることができるのか。そして、一ノ瀬と桂の恋の行方は…?
レビュー
メカゴジラの逆襲。
映画ゴジラシリーズの15作目。1975年の作品です。
前作「ゴジラ対メカゴジラ」で大人気を博したメカゴジラが再登場。
前作で海に沈められたメカゴジラの残骸を、ブラックホール第3惑星人が回収、2号機を建造するという設定です。
ちなみに、このブラックホール第3惑星人も前作に続いての再登場。
高い技術力と陰湿な智謀をもって、メカゴジラを復活させるとともに、真船父娘を操りました。
本作では、監督の本多猪四郎氏と音楽の伊福部昭氏が、ひさびさにゴジラ映画に復帰。
都市破壊シーンの特撮やドラマチックな音楽など、原点を意識した製作が進められました。
ただ、残念ながら興行収入は「逆襲」とまではいきませんでした。
観客動員数はワーストの97万人…。東宝は、ゴジラシリーズを一時休止させることを決定。
本作で、1954年「ゴジラ」から21年続いた、いわゆる「昭和ゴジラシリーズ」は終了することになりました。
見どころ
それでは、そんな映画「メカゴジラの逆襲」。個人的な見どころを紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご注意ください。
1.メカゴジラ再び…
前作で圧倒的な破壊力を見せつけたメカゴジラが復活。
今作では、恐龍怪獣チタノザウルスを相棒に、さらに強化された火力でゴジラを追い詰めました。
特に、大型化したフィンガーミサイルは圧巻です。
回転して噴射する仕組みも不気味…。何発ものミサイルを見舞って、ゴジラを生き埋めにしました。
さらに、驚いたのは、首の内部に第二の頭部が隠されていること。
前回、ゴジラに首をねじ切られた反省から装備したのでしょう。
首をもがれても変わらずに攻撃してくる怪獣…。メカゴジラはやっぱり強かった…。
2.サイボーグ少女・桂
本作は、ゴジラとメカゴジラの戦いが軸になってはいますが、もう一つのドラマがあります。
それが、主人公の一ノ瀬と、数奇な運命にもてあそばれた真船父娘のヒューマンストーリーです。
特に、一ノ瀬と真船博士の娘・桂との恋愛の行方は大きな見どころです。
桂は、宇宙人によってサイボーグ化されていたのですが、一ノ瀬と出会いを重ねていくうちに、人間の心を取り戻していきます。
物語終盤、傷ついた桂を抱きかかえ、一ノ瀬が言葉を絞り出します。
「君のせいじゃない、君のせいじゃないんだよ…」。
そして、桂は「人間」として、ある行動に出ます…。物語は感動のラストを迎えるのでした。
今日の1枚
それでは、そんな名シーンを伝える、ふゆき画伯(?)の「今日の1枚」。
ゴジラとメカゴジラ、因縁のライバルを描きました。
今回も強かったなぁ、メカゴジラ。火力が半端ない…。
前作に続いて容赦なくゴジラを痛めつけ、大いに存在感を示しました。
もう一つの見どころは、一ノ瀬と桂の恋愛。
ラストは、ゴジラシリーズ屈指の感動シーンでした。
いわゆる「昭和ゴジラシリーズ」はこれにして終了。
次の映画ゴジラまで、9年の歳月を待つことになるのです…。
ありがとう、メカゴジラの逆襲! ありがとう、昭和ゴジラシリーズ!