こんにちは。夢中図書館へようこそ!
館長のふゆきです。
今日の夢中は、映画ゴジラシリーズ14作目、「ゴジラ対メカゴジラ」(1974年)をとり上げます。
メカゴジラ登場!「ゴジラ対メカゴジラ」
最強はどっちのゴジラだ?
作品概要
作品名:ゴジラ対メカゴジラ
公開日:1974年3月21日
分数:84分
動員数:133万人
出演者:大門正明/青山一也/田島令子/ベルべラ・リーン/松下ひろみ 他
製作:田中友幸
監督:福田純
原作:関沢新一/福島正実
脚本:山浦弘靖/福田純
音楽:佐藤勝
特技監督:中野昭慶
※東宝公式サイトより
あらすじ
「大空に黒い山が現れる時、大いなる怪獣が現れ、この世を滅ぼさんとする」。
沖縄の建設現場から見つかった古代の壁画には、不吉な予言が刻まれていました。
すると、空に黒い山のような雲が現れ、富士山が噴火。
中から現れたのは、ゴジラの人工皮膚を被ったメカゴジラでした…。
やがて本物のゴジラとメカゴジラの熾烈な戦いがはじまります。
そして次第に明らかになっていく、メカゴジラを操るブラックホール第3惑星人の野望。
さらに、沖縄の守護神である伝説の怪獣キングシーサーが深い眠りから目を覚まします…。
果たして、ゴジラは強敵メカゴジラを倒すことができるのか。
沖縄に伝わるキングシーサー伝説とは?ゴジラは、沖縄そして地球を守ることができるのか?
レビュー
「ゴジラ対メカゴジラ」。
シリーズ14作目、1974年公開。ゴジラ生誕20周年記念映画です。
このメモリアル映画に、ゴジラ最大の敵として考案されたのが、ゴジラを機械化したメカゴジラ。
ゴジラの敵はゴジラそのものという発想から生まれました。以降、ゴジラと宿命の戦いを繰り広げていきます。
当然、この2頭の対決がハイライトになるのですが、もう一つの見どころと言えるのが、沖縄のキングシーサー伝説です。
実は、沖縄県は公開2年前の1972年に日本に返還されたばかり。沖縄もシーサーも大いに注目されていました。
守護神キングシーサーが沖縄のどこかに眠っているという設定。
その復活のカギを握るシーサーの置物をめぐって、主人公の清水ら地球人とブラックホール第3惑星人とが激しい争奪戦を繰り広げます。
ダンディなインターポールも登場して、スリルいっぱいの冒険活劇を楽しめます。
見どころ
それでは、そんな映画「ゴジラ対メカゴジラ」。個人的な見どころを紹介します。
※ネタバレになる記述がありますので、ご注意ください。
1.2頭のゴジラ
物語序盤の名シーンとなるのが、燃えさかる工業地帯で対峙する2頭のゴジラ…。
本物のゴジラと、もう1頭は、ゴジラそっくりの姿に偽装したロボット、メカゴジラです。
メカゴジラは、人工皮膚を焼き払って、宇宙金属スペースチタニウムで構成された姿を現します。
全身が武器の戦闘ロボット。鋭角的なフォルムは、怜悧な凶暴さを醸し出します。
その印象通り、圧倒的な強さを見せるメカゴジラ。
指から発射するミサイルと目から照射する光線でゴジラを追い詰めます。負けるな、ゴジラ!
2.眠れる獅子キングシーサー
古代の壁画に人々を救う怪獣として描かれていたのが、沖縄の守護神キングシーサーです。
深く眠るシーサーを目覚めさせたのは、安豆味王族の末裔・那美の歌でした。モスラのパターンですね。
このキングシーサーがなかなか目覚めないのでやきもきしますが、一旦動き出すと、めちゃくちゃ機敏です。
果敢にメカゴジラに挑みますが、圧倒的な火力の前に手も足も出ませんでした…。
登場までだいぶ焦らした割には、目立った活躍シーンもなく再び眠りにつくことに…。
まあでも、敵怪獣として登場しなくて何より。みんなシーサーが好きだもんね。
3.メカゴジラ無双
ゴジラとメカゴジラが再び相まみえたのは、沖縄本島でした。
このときも、メカゴジラの火力がものすごい…。
ゴジラとキングシーサーとで挟み撃ちにしますが、メカゴジラは顔を180度回転。
後方のシーサーを目から照射するレーザー光線で攻撃、前方のゴジラには足の指から噴射するミサイルで攻撃します。
さらには足裏のロケット噴射で空を飛ぶと、空中からレーザー光線を照射。
手の指から放たれたフィンガーミサイルが、ゴジラの身体に突き刺さります。
無双の強さを見せるメカゴジラ…。
ただ、それほどの破壊力を見せるメカゴジラも、落雷を浴びて全身磁石化したゴジラには敵いませんでした。
最後、メカゴジラの首を怪力でねじ切るシーンは圧巻…。やっぱりゴジラが無双でしたね。
今日の1枚
それでは、そんな名シーンを伝える、ふゆき画伯(?)の「今日の1枚」。
炎の中でメタリックの姿を現すメカゴジラを描きました。
本作でついに登場した、宿敵メカゴジラ。
最後までゴジラを苦しめ、圧倒的な存在感を示しました。
本作で大人気を博したメカゴジラは、次作にも登場することになるのです…。
ありがとう、ゴジラ! ありがとう、メカゴジラ!